Shigeru Nishikawa

Copyright(c) Shigeru Nishikawa

Sealed Temple 11-平等院鳳凰堂6-  oil, metal powder, graphite on canvas, panel 1455×2273mm 2024

個展のお知らせ

Light Field 6
oil on canvas, panel
1455×1455mm , 2025

西川茂 個展 [ 境を環る – Liminal Loops – ]

開催日時 : 6月11日(水)〜6月23日(月)営業時間 午前10時〜午後7時(最終日午後5時終了)
会場 :日本橋三越本店 本館6階 コンテンポラリーギャラリー
〒103-8001 東京都中央区日本橋室町1-4-1
tel : 03-3241-3311 大代表
HP : https://www.mistore.jp/store/nihombashi/shops/art/contemporary.html
[レセプション] 6月14日(土)午後5時〜午後7時 

ステートメント
私にとっての絵画作品とは自己を取り巻く環境と精神の調和を作り出す行為であり、絵の具によって画面に定着された静謐な世界です。
近年は建築中、或いは解体中(改修中)の仮囲いで覆われた建物や構造物をモチーフとして、それを覆うシートをキャンバスに見立て、油彩による抽象表現による作品を制作してきました。また昨年より郊外に広がるメガソーラーシステムや紅白幕、黒白幕なども作品に取り入れております。
それらを通じて、再生と破壊、自然と人間、生と死といった連綿とつながる変容を絵画を通して表現しています。果てのない変化の中で画面にとどめられた世界が、私にとって精神と環境との調和であり、調和とは変化を受け入れ拒絶する矛盾をそのままに留めることです。
そしてその描かれた世界からいつか創造的な何かが起こることを願います。

昨年より取り組んでおりますメガソーラーをモチーフとした作品やステンレスを用いた作品、改装中の神社仏閣を描いた作品などを展示予定です。
少しずつ新しいことを取り入れながら変化を続ける作品をご高覧いただけると幸いです。

アートフェア参加のお知らせ

3月7日(金)から始まるアートフェア東京2025にタグチファインアートより出展しますので下記の通りご案内させて頂きます。

Sealed Tower 36 -厳島神社多宝塔3-
oil on canvas, panel
1620×1120mm 2025

[アートフェア東京2025]

開催日時 :3月7日(金)〜9日(日)(*3月6日(木)は招待制)

3月6日(木)プライベートビュー:11:00 – 19:00
3月7日(金)〜9日(日)パブリックビュー:11:00 – 19:00 (最終日9日のみ17:00まで)

会場:東京国際フォーラム 

ブース:タグチファインアート (Galleries : S031

チケット:前売り券 ¥4,000円 予約当日券¥5,000円
※小学生以下は大人同伴に限り無料

タグチファインアートからは取り扱う4人(レギーネ・シューマン、クリスティアーネ・レーア、塚本暁宣、西川茂)の紹介となります。

改修工事中の厳島神社多宝塔、春日大社一ノ鳥居、那智山青岸渡寺三重塔を描いた新作四点を展示する予定です。是非お立ち寄りください。

個展のお知らせ

11月30日(土)より12月17日(火)まで京都蔦屋書店6Fギャラリーにて個展「矛と盾」を開催します。

Gap-Sealed House 18-
油彩、アクリル、紅白幕、黒白幕、ステンレス、木製パネル
907×968mm, 2024

矛と盾

会場 :京都 蔦屋書店 6F ギャラリー
京都 蔦屋書店
京都市下京区四条通寺町東入2 丁目御旅町35 京都髙島屋S.C.[T8] 5・6F
tel : 075 – 606 – 4525
web :https://store.tsite.jp/kyoto/event/t-site/43920-1302331112.html
会期 :2024年11月30日(土)~12月17日(火) 10:00~20:00 ※最終日のみ18:00閉場、会期中無休
主催 :京都 蔦屋書店 協力:タグチファインアート
概要 :西川茂の作品は、建築中あるいは解体中のシートに覆われた建造物を主なモチーフにしています。周囲の風景を白紙に戻すように塗りつぶしたり、色面で覆ったりと変化を重ね、周辺の環境を色として取り込みながら、建造物を覆うシートを大胆な筆致と絵の具の物質感をもって描いています。
日常に突如現れるシートに覆われた建物や空間は、それ以前の土地の記憶を簡単に消し去り、新たな風景を当たり前のように感じさせます。同時に、当たり前の日常が曖昧な記憶の積み重ねであり、すべてのものが永続的ではなく常に変化の流れの中にあることを気付かせます。自然豊かな地域で生まれ育った西川にとって、変化し拡大を続ける都市の姿は、制御しがたい自然の力と人との付き合い方やせめぎあいを描く上での象徴的な題材です。創造と解体は、生と死でもあり、シートに覆われた建造物を描くことで、万物の流転を表現しようとしています。
「矛と盾」と題された本展では、変化し続ける世界の中で、西川が感じた心の内の矛盾を留めた新作絵画14点を発表します。京都の歴史的建築から田園風景に紛れ込むメガソーラーの姿、また古いポストカードを用いた小品など、変わりゆく世界に対峙する西川の視点を感じる展示となります。

ステートメント
私にとっての絵画作品とは自己を取り巻く環境と精神の調和を作り出す行為であり、絵の具によって画面に定着された静謐な世界です。近年は建築中、或いは解体中(改修中)の仮囲いで覆われた建物や構造物をモチーフとして、それを覆うシートをキャンバスに見立て、油彩による抽象表現による作品を制作してきました。今年は新たに郊外に広がるメガソーラーシステムをモチーフとした作品も制作しております。現代の日本において、郊外には新興住宅地が広がり続け、都市部には高層ビルが伸び続けています。新たな建物が建つことにより、かつてそこにあった建物や場所は忘れられ、そこに広がる風景は刻々と変化を続けていきます。こうして水平にも垂直にも広がり続ける都市はどれほどの拡張を続けていくのでしょうか。果てのない変化の中で画面にとどめられた世界が、私にとって精神と環境との調和であり、調和とは変化を受け入れ拒絶する矛盾をそのままに留めることです。その矛盾した世界の在り方を絵画作品を通して考えています。
そしてその描かれた世界からいつか創造的な何かが起こることを願います。

個展のお知らせ

4月6日(土)からタグチファインアートにて個展「under construction or destruction : modern city」を開催しますのでご案内します。

Light Field 2
oil, graphite on canvas, panel
1500×1500mm , 2011~2024
photo by Tadashi Hayashi

under construction or destruction : modern city

会場:タグチファインアート
会期:4月6日(土)〜5月18日(土)  13:00~19:00 
*初日6日(土)17時からレセプションパーティーがあります。
休廊日:日・月・祝日

ここ数年に渡り、建築中或いは解体中(改修中)の仮囲いで覆われた建物や構造物をモチーフとして、その建物を覆うシートをキャンバスに見立て油彩による筆触を生かした抽象表現による作品を制作してきました。
現代の日本において、郊外には新興住宅地が広がり続け、都市部には高層ビルが伸び続けています。
新たな建物が建つことにより、かつてそこにあった建物や場所は忘れられ、そこに広がる風景は刻々と変化を続けていきます。こうして水平にも垂直にも広がり続ける現代の都市はどれほどの拡張を続けていくのでしょうか。
様々な技術がアップデートされ洗練されていく中で、こうした都市の拡張は高度経済成長期からさして変わっていないように思います。
ところでcontemporaryとの比較でmodernには現代以前の近代というイメージが強いですが、辞書によると近代だけではなく、現代のという意味を持ちます。にも関わらずモダンと言う時には、意味と現在の認識のズレを感じてしまいます。このズレを現代の洗練されアップデートされていく技術と、変わらない都市構造とのギャップに重ね合わせて、展覧会名を『modern city』と名付けました。郊外の田園風景に蔓延るメガソーラーなどは、そうした技術と変わらない都市構造が引き起こしたアナクロニズムな風景の一つだと思います。
今回の個展『modern city』を通して現代の都市のあり方に迫っていければと考えております。

展示のお知らせ

3月30日から広島市現代美術館にて始まる「Hiroshima MoCA FIVE 23/24」に参加しますので下記の通りご案内させて頂きます。

展覧会:Hiroshima MoCA FIVE 23/24
会場 :広島市現代美術館 展示室B-1及び回廊
会期 :2024年3月30日(土)~6月9日(日) 10:00~17:00 観覧無料
休館日:月曜日(ただし4/29,5/6は祝休日のため開館し、翌日4/30,5/7が休館)

「リニューアル」をテーマにして選ばれた、フレッシュな5つの表現
美術館のリニューアルオープンにあわせて生まれ変わった公募展「Hiroshima MoCA FIVE」。第一回展として、「リニューアル」をテーマに応募された326件の中から、広島市現代美術館による審査および藪前知子氏(東京都現代美術館学芸員)による特別審査を経て選ばれた5名の作品を展示いたします。ぜひ会場で、フレッシュな表現な表現をご覧ください。文:主催者

特別展「崇高さに関する抽象的な覚書」と同日開幕!

出品作家
浦上真奈《浮かびながら結ぶ Tie while floating》
津川奈菜《Better life》
西川茂《Sealed Building -Atomic Bomb Dome-》
平井亨季《インク壺としての都市、広島/呉》
保泉エリ《うつしとどめるために》

関連イベント
⚫︎作家と話してみよう。
3月30日(土)10:30~14:30 
出品作家が展示室に在室しています。
⚫︎クロージング・リレートーク
6月9日(日)15:30~16:30
出品作家による作品解説をリレー形式で行います。
会場:展示室B-1および回廊

私はここ数年に渡り建設中、解体中、あるいは改修中の鉄の足場とシートで覆われた建物をモチーフとして、作品を制作してきました。現代の日本において、郊外には新興住宅地が広がり続け、都市部には高層ビルが伸び続けています。こうして水平にも垂直にも広がり続ける都市はどこまで拡張を続けていくのでしょうか。けれども、誕生した生命が幾許かの時を得て死を迎えるように、かつても、これからも建設された建物はいずれ解体されます。そして建設(解体)の間、建物を覆うシートはかつての場所の忘却と、新たに生まれる記憶の狭間を意味することになります。人々は何を捨て、何を忘れ、何を見て、これから何を求めていくのか。描かれた仮囲いのその向こうには、変わりゆく風景の移ろい、世情の変容があり、今が更新され未来が続いていきます。

今展示のモチーフである原爆ドームは、そうした通常の建物とは異なり、老朽化しても取り壊されることなく、残されていく建物です。凄惨な記憶と共に、語り継がれていく建物です。あの日一瞬にして更地になった地平。そしてそこから周りの風景は原爆ドームを中心に再生を続け今に至ります。今後も変わらないであろうその風景の在り方を残したいと思います。

そして、それでもいつの日か原爆ドームがリニューアル(改修)される事なく、役目を終えて土に還り、そこから新たに始められることを、そんな時代が来る事を願っております。  文:西川茂

ステンレスパネルを支持体に用いた大作を展示します。よろしくお願い致します。