Sealed House 130-new town-は群像図が形になった作品で、近所の宅地開発現場を描いた作品です。
散歩をして、こうした建設中、解体中のシートで覆われた建物を写真に撮っているが、歩き慣れた土地であっても唐突に現れる更地にドキッとする事がある。
度々通っているのに、そしてこんなに大きな更地であるのに、前に何があったのかが思い出せないのだ。
そして直ぐに新しい住宅地なり、大型店舗なりに姿を変えていく。
そうして、かつてのその場所を忘れた事さえ忘れてしまい、その場所に馴染んでいく。
新しい街の記憶であり、かつての街の忘却。
簡単に更新されてしまう。