Shigeru Nishikawa

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Sealed House 121-New National Stadium 2- 970×1940mm oil, graphite, metal powder on canvas, panel 2020

個展のご案内

Sealed House 118 oil, graphite on canvas, panel 1620×1120mm , 2020

Gallery OUT of PLACE Tokioにて下記の通り個展を開催することとなりましたのでご案内をさせて頂きます。それに先立って、展覧会開催にあたり色々と考えている事も書かせて頂きました。長文となってしまい、申し訳ありませんが、ご一読頂ければ幸いです。

  「展覧会開催に当たって」  

こうして展覧会の情報をリリース致しましたが、実際に会期通りオープン出来るのか、またオープンしたとしても果たして安心して外出できる状況なのか疑問が残ります。

とすると、このリリース、または展示自体を延期するべきなのか、或いは中止するべきなのかと色々と悩み、今現時点でもギャラリーと相談を繰り返しています。 多くの美術館、ギャラリーが休廊しており、また今後の情勢を見据え年内の営業を見直したギャラリーも多くあります。 今後、ギャラリーでの展示という発表形態自体が変化していかざるを得ないと見ている人も少なくないと聞きます。

僕自身の仕事に関して言えば、今もこの先もある意味変わりなく筆を握り、絵を描き続けるでしょう。 これからの時代に即した「絵画」以外の表現方法や、発表形態があるとしてもそれを模索することはないでしょう。  

この自由で不自由な平面が、油が、筆が、描くという行為が、単純に愛おしく、分かち難くこの身体に染み付いているからです。

  様々な事象をこの身体を通すことにより、描かれる対象や、そこから創出される色や形が変われど、この「描く」という行為自体は僕にとって変わりようのない仕事なのです。 この状況下、生活をする上での外出、収入などの社会的、環境的な資源には大きな変化がありますが、制作をするという日々のリズムにはそう変化はありません。 あるとすれば先に記した社会的、環境的な変化に対する不安が、精神的な負担として制作にのし掛かる事ですが、考えようによってはこの二十年ほど、その先行きが見えない状況下で絵筆を握り続けていた事とさほど変わらないように思います。

(家賃を滞納して絵の具を買っていた、そんな時代があったことなどは今となっては笑い話ですが。笑)

今回の展覧会はなかなかお越しいただけない事を踏まえて、なるべく画像、動画をアップして、会場の雰囲気を体感してもらおうと計画しています。先立ってホームページにてブログを始めたのもその一環です。 世の中の状況がどうであれ、画家として仕事を続けていく道を、そして発表していく道を今は模索しています。

あえてこのような時期に個展を開催することに対して様々な意見や考えがあるかと思いますが、上記のような気持ちから個展開催の案内をさせて頂きます。  

安心して皆さんと展覧会の場を共有できる日々が戻る事を心から望んでいます。

皆さま、どうかご自愛ください。  

西川茂 個展「under construction or destruction 2020 Tokyo」

会期:2020年5月8日(金) – 6月7日(日)
Exhibition period : 8th May.(fri.)- 7th Jun.(sun.), 2020
木-日 12:00 – 19:00 開廊  ※ 月・火・水休廊 
Open : thu. – sun. 12:00 – 19:00  ※ Closed : mon. tue. wed.

*展示期間、開廊時間、休廊日は変更になる可能性があります。下記のギャラリーホームページまたは西川茂のホームページにて随時お知らせしていきます。大変お手数をお掛けしますが、ご確認下さい。

Gallery OUT of PLACE : http://www.outofplace.jp/
西川茂 website : http://shigerunishikawa.com/

会場 venue:
Gallery OUT of PLACE TOKIO
〒101-0021
東京都千代田区外神田6-11-14
3331 Arts Chiyoda 207号
tel:03-6803-0248
access : http://www.outofplace.jp/access/

「under construction or destruction 2020 Tokyo」

2012年11月、東京国立競技場のリニューアルにあたり、建築家ザハ・ハディドのデザインが国際コンペにて最優秀賞を受賞。
彼女は新国立競技場のデザイン監修者となり、実施案として提出したデザインは、当初の伸びやかで独創的なデザインとはかけ離れたものであったが、
コストが計画予算のほぼ二倍に当たる2520億円に及び、様々な意見が飛び交う中、2015年7月、建築家ザハ・ハディドのデザインは白紙に。
紆余曲折を経て、新たに建築家に指名された隈研吾による新国立競技場が完成し、2019年12月21日一般に公開されるに至る。

2020年4月現在、中国に端を発した新型コロナウィルス禍の影響は世界中に拡大し、
日本においても誰も想像だにしていなかったオリンピックの延期や大都市封鎖ともいえる事態にまで発展した。
パンデミック終息の見通しが未だたたない中、万が一オリンピックが中止にでもなれば、
新国立競技場の建設目的や競技場の存在理由すらも、当初のザハ・ハディドのデザインと同じく白紙に戻ってしまいかねない。

私が近年、絵画のモチーフとして描いているのは、建設中或いは解体中の、シートで覆われたある種宙吊り状態の建物である。
かつてそこにあった建物は、シートに覆われ、そのシートの下で解体され、一旦更地となり、新たに建設途中の構造体がシートに覆われて再び姿を現わす。
特に明治以降の日本の大都市空間においては、こういった建設と解体が、延々と繰り返されて現在の都市を形成してきた。

それは新しい建物の始まりであり、かつてそこにあった建物の終わりでもある。
そして覆われたシート(薄い膜)は、かつての場所の忘却と、新たな記憶の狭間を意味することになる。
人々がこれから何を捨て、何を忘れ、何を見て、何を求めていくのか。
描かれた仮囲いのその向こうには、変わりゆく風景の移ろい、世情の変容があり、今が更新され未来が続いていく。

ところで、Sealed Houseを描き始めた当初、各タブローの背景には主題となる建物の周囲の風景をまず描き、
その後その風景をあえて白く塗りつぶした上に、シートで覆われた建物を描いていた。
コンセプトは、建物の更新が同時にその場所や風景を、一度更地(白紙)に戻すことであった。

今回発表するメイン作品「Sealed House -New National Stadium-」は、
先に記した白紙に戻されたザハ・ハディドによる想像上の新国立競技場のデザインを背景に、
新たに建設され今後日本の一つのアイコンになるであろう現実の新国立競技場の建設途上を描いたものである。
それを描こうとしたのは、まさにこの現実と想像上の二つの国立競技場の姿が、
新たに生まれ(亡くなり)記憶に刻まれ(忘却され)る我々の存在そのものの象徴となることに気づいたからである。
二つの国立競技場は、私がこの5、6年続けてきたシリーズの中心のコンセプトに最もふさわしいモチーフであることを、
そして自身の画家としてのアイデンティティに、深く突き刺さるモチーフであることを、今更ながらに確信している。
文:西川茂  2020年4月  

English version :

In November 2012, architect Zaha Hadid’s design won the top prize in an international competition for the renewal of the Tokyo National Stadium.
She became the design supervisor for the new National Stadium, and although the design submitted as an implementation plan was a far cry from the original and expansive design that she had initially proposed.
In July 2015, architect Zaha Hadid’s design was whitewashed amidst various opinions about the cost of the project, which was almost double the planning budget at ¥252 billion.
After many twists and turns, the newly appointed architect, Kengo Kuma, has completed the new National Stadium, which has opened to the public on December 21, 2019.

As of April 2020, the effects of the new coronavirus scourge, which originated in China, are spreading around the world.
In Japan, this has led to the postponement of the Olympics, which no one had imagined, as well as the blockade of major cities.
With the end of the pandemic still to be seen, if the Olympics are cancelled, it would be a disaster.
The purpose of building the new National Stadium, and even the reason for its existence, could go back to the original Zaha Hadid design.

In recent years, I have been painting motifs of buildings under construction or demolition, covered with sheets, which are suspended in a kind of suspended state.
The buildings that once stood there are covered with sheets, dismantled under those sheets, and once the site is cleared, the new structures under construction reappear, covered with sheets.
Especially in Japan’s metropolitan areas since the Meiji era, this kind of construction and demolition has been repeated endlessly to form the cities we know today.

It is the beginning of a new building and the end of a building that was once there.
And the covered sheet (a thin film) would signify the oblivion of a former place and the chasm of new memories.
What will people leave behind, what will they forget, what will they see and what will they seek?
Beyond the temporary enclosure, there is a changing landscape, a changing world, a renewal of the present and a continuation of the future.

By the way, when I first started painting “Sealed House”, I first drew the background of each tableau with the surrounding scenery of the subject building,
and then I drew the background of each tableau with the surrounding scenery.
After that, I dared to paint the landscape white, and then painted the buildings covered with sheets.
The concept was that the renewal of the building would simultaneously bring the place and the landscape back to its original state.

Sealed House -New National Stadium- is a work that depicts the construction process of the new National Stadium,
which will become one of Japan’s icons in the future, against the backdrop of Zaha Hadid’s imaginary design for the new National Stadium,
which was returned to a blank sheet of paper as described above.
I tried to portray it because I realized that these two national stadiums, real and imagined, would become symbols of our very existence, newly born (dead) and remembered (forgotten).
I am convinced, after all these years, that the two national stadiums are the most appropriate motifs for the central concept of the series I have been working on for the past five or six years,
and that they penetrate deeply into my identity as a painter.

Text by Shigeru Nishikawa, April 2020

最後まで長文にお付き合いくださりありがとうございました。 展覧会の会期や時間などの変更や会場の動画、画像などは下記のFacebook、インスタ、websiteにて随時アップしていきます。

引き続き宜しくお願い致します。  

西川茂   facebook:https://www.facebook.com/shigeru.nishikawa.5

インスタグラムアカウント: shigeru_nishikawa

website: http://shigerunishikawa.com

ブログ始めました。

四月に開催する予定であった個展は、現在の状況を鑑みて延期となりました。
とはいえ、まだどうなるかはわからない状態です。
また、仮に延期の期間が、半年一年となった場合、その間にも僕の制作は続いていくので、この四月に見せる予定であった作品の構成とは当然違ったものになっていくと思うのです。
そのため、中止となった三月のアートフェア東京や、延期の決まった四月の個展に向けて、何を考えて、どんな展示にしようとしていたのかを残していきたいと思いました。
展示の開催に向けて、日々、僕は僕のできることを続け、そんな事を綴る為に4月4日からブログを始めています。

このページ上部の-blog-よりご覧いただけます。

アートフェア東京2020延期のお知らせ

Gallery OUT of PLACE より参加を予定しておりましたアートフェア東京は中止となりました。非常に残念ではありますが、現況を鑑みますと致し方ないと思います。前売りチケットをご購入された方は下記URLより払い戻しが出来ますので、ご確認下さい。

四月から五月にかけての個展は予定通り開催に向けて動いております。また詳細が決まりましたらご連絡させていただきます。

https://artfairtokyo.com

展示のご案内

今年最後の展示を「H BEAUTY & YOUTH UNITED ARROWS」にて12月7日(土)より展示をしております。
店舗は佐藤拓氏(PARCEL ギャラリーディレクター)監修のアート作品が常時展示されている大人の為のセレクトショップです。
今回、佐藤氏にお声がけ頂き店舗内に大作2点を含む8点を展示しております。
また、この店舗の象徴的な窓ガラスを使った展示を行います。

作品に合わせたディスプレイなどもお楽しみ頂けるかと思います。
本当にとても素敵な店舗です。
師走のお忙しい時期ではありますが、ぜひ足をお運び頂ければと思います。

店舗の営業時間は11:00〜20:00となっております。

展示のご案内

Sealed House 94 , oil, graphite, metal powder on canvas, panel ,458×380mm ,2019

この度 Gallery OUT of PLACE TOKIOにおきましてグループ展「N.B.A. three visions」に参加する運びとなしましたので下記の通りご案内させていただきます。

N.B.A[Nothing but Art] three visions
鷲津民子 西川茂 高橋功樹
会期:2019年7月26日(金)- 9月1日(日)
木曜−日曜 12:00 – 19:00 *月、火、水 休廊 *夏季休廊:8月12日(月・祝)〜21日(水)

Exhibition period : 27th Jul. (Fri.) – 1st Sep. (Sun.), 2019
open : thu.-sun. 12:00-19:00 *closed on mon.tue.wed. and 12th〜21st Aug.

Gallery OUT of PLACE TOKIO は‘19真夏の企画展として、主に関西を拠点の活動する3人の美術家:鷲津民子、西川茂、高橋功樹によるグループ展「N.B.A three visions」を開催致します。
自身が生み出す作品によって自らをさらに自由な精神へ導こうとする鷲津民子のドローイングを筆頭に、シールドされた建物をモチーフに独特の筆致と色彩の中に近未来を予見する西川茂の油彩、そして孤高の生き様を抽象絵画に託し、研ぎ澄まされた画面構成と漆喰で描く高橋功樹、3人3様の絵画世界をこの機に是非ご高覧下さい。

Gallery OUT of PLACE TOKIO is very pleased to announce our new exhibition “N.B.A. three visions”
by three artists mainly based in Kansai: Tamiko Washizu, Shigeru Nishikawa and Koju Takahashi, as a ’19 Midsummer special exhibition.
Tamiko Washizu tries to lead herself to a more free spirit by the drawing works she produces,
Nishikawa’s motif is a shielded building in the unique brushwork and color, foreseeing a city view in the near future.
And Koju Takahashi commits his isolated life to the creation of abstract painting with the sharpened composition and plaster.
Please take a look at the different visions of painting by 3 excellent painters.