個展が終わって最初の週末。
アトリエに掛けっぱなしにしていた新作の梱包や、描きかけの絵の続き、次の制作の準備などに取り掛かる。
梅雨らしい梅雨の湿度が、容赦なく我が家の古い木造家屋内に行き渡る。
東京に行ってる間、心配していた家庭菜園のゴーヤ、トマト、ナス、ピーマン、バジル、オクラ、ネギも無事にすくすくと育っている。
合間の休憩にコーヒーを飲む。
いつもは粉を簡単にドリップするだけだが、東京で買ってきた豆を曳き、丁寧にドリップしてみる。
当然お店のような味ではなく少し酸味がうるさいのだが、それでもいつもよりしっかりとした意思を感じる味が美味しい。
いつも簡単に済ませていたコーヒーだが、嗜好品とは本来こうして丁寧に楽しむ物なのかなと思った。
手間隙をかける愛おしさ。
野菜も嗜好品も制作も。