Shigeru Nishikawa

Copyright(c) Shigeru Nishikawa

Sealed House 121-New National Stadium 2- 970×1940mm oil, graphite, metal powder on canvas, panel 2020

個展が終わって最初の週末。

アトリエに掛けっぱなしにしていた新作の梱包や、描きかけの絵の続き、次の制作の準備などに取り掛かる。

梅雨らしい梅雨の湿度が、容赦なく我が家の古い木造家屋内に行き渡る。

東京に行ってる間、心配していた家庭菜園のゴーヤ、トマト、ナス、ピーマン、バジル、オクラ、ネギも無事にすくすくと育っている。

合間の休憩にコーヒーを飲む。

いつもは粉を簡単にドリップするだけだが、東京で買ってきた豆を曳き、丁寧にドリップしてみる。

当然お店のような味ではなく少し酸味がうるさいのだが、それでもいつもよりしっかりとした意思を感じる味が美味しい。

いつも簡単に済ませていたコーヒーだが、嗜好品とは本来こうして丁寧に楽しむ物なのかなと思った。

手間隙をかける愛おしさ。

野菜も嗜好品も制作も。