最初に60号Pのプロトタイプを完成させてから、キャンバスのサイズ、比率を変えて120号Mに。フェアの後に個展が続くスケジュールだったので、フェアでは60号の作品を展示して、続く個展では120号をという流れで展示する予定でした。個展のタイトル自体はこれまでと同様の「under construction or destruction 」を考えていましたが、特に今回は新国立競技場を見せる意識が強かったので、2020 Tokyo も付け加える事にしました。東京というタイトルには、これまでも渋谷の駅前のビルを描いたりと、東京という大都市の変容に惹かれていた(作品の題材として)事も関係しています。
フェアにどの作品を持っていくか、個展はどんな展示にするか。展示プランがはっきりと見えてきた中で、日増しにフェアの開催が危うくなってきていた。
自粛、自粛、自粛・・・中止。
無理にでも開催すれば良かったのにとは思わないし、それは中止になった時からそうだった。致し方ない事だと。
でも正直、頭で分かってても気持ちってのはややこしくて、どうしても展示がなくなった事でポカンと穴があく。それは次の個展があるからって埋まるものでもなくて、展示の規模とかも関係ないのかもしれない。来年、同じような機会を得られる保証はどこにも誰にもない。
改めて一期一会なんだと強く思いました。