Shigeru Nishikawa

Copyright(c) Shigeru Nishikawa

Sealed House 121-New National Stadium 2- 970×1940mm oil, graphite, metal powder on canvas, panel 2020

個展のお知らせ

Sealed Building – Tokyu Bunkamura 3-
oil on canvas, panel
1250×1450mm , 2023

3月1日よりBunkamura Box Galleryにおきまして個展を開催することになりましたので、下記の通りご案内いたします。

「under construction or destruction : 渋谷 2023
会期:3月1日 (水) ~ 3月12日 (日)
会場:Bunkamura Box Gallery 
〒150-8507 東京都渋谷区道玄坂2-24-1
TEL. Bunkamura Gallery 03-3477-9174
時間:10:00~19:00 会期中無休

*東急百貨店は東急百貨店は渋谷区道玄坂二丁目24番土地における開発計画のため、解体が始まります。そのためこの個展はBunkamura Box gallery における最後の展示となります。 

  展示概要文
 郊外には新興住宅地が広がり続け、都市部には高層ビルが伸び続ける現代日本。新たな建物が建つことにより、かつてあった建物や場所は忘れられ、そこに広がる風景は刻々と変化を続けていきます。けれども誕生した生命が幾許かの時を経て死を迎えるように、かつても、これからも建設された建物はいずれ解体されるでしょう。そして解体あるいは改装のあいだ建物を覆う養生シートは、かつての場所の忘却と新たに生まれる記憶の狭間を意味することになります。 

 人々が何を捨て、何を忘れ、何を見て、これから何を求めていくのか。油彩画家西川茂は不羈奔放な筆致と色彩を用いて、その終始を見届けます。建物を覆う養生シートをキャンバスに見立てたその画面に環境や自然に対する自身の深い考察を反映し、同時に油彩画の新しい可能性への挑戦をも試みます。

 Bunkamura初の個展となる本展では、開発にともなう長期休館を目前とするBunkamuraを題材とした最新作「Sealed Building -Tokyu Bunkamura-」をはじめ、渋谷区周辺を中心に、自ら取材した都市の様相を象徴的に描き下ろした一連の作品群を展示・販売いたします。

 描かれた仮囲いのその向こうには、変わりゆく風景の移ろい、世情の変容があり、今が更新される未来が続いていきます。

個展のお知らせ

Sealed Tower 22 – 薬師寺 東塔4-
oil, graphite, metal powder on canvas, panel
2273×1620mm
2022

8月30日(火)よりCADAN有楽町におきまして個展を開催することになりましたので、下記の通りご案内させて頂きます。

Shigeru Nishikawa – Sealed Temples –
Pop-up exhibition at CADAN YURAKUCHO by Taguchi Fine Art

会期:8月30日 (火) ~ 9月18日 (日)
会場:CADAN有楽町 
東京都千代田区有楽町1-10-1 有楽町ビル1F
時間:火~金 11:00~19:00 /土・日 11:00~17:00  定休日:月曜日

*初日8月30日(火)18時から20時までレセプション
18時30分より19時までアーティストトーク

今回の個展では、先日のタグチファインアートでの個展で発表したLayerとGapではなく、寺社仏閣(修繕中の仮囲いで覆われた)をモチーフとした新作を展示します。メインは150号の新作の修復中の薬師寺東塔となります。また新たな試みとして幕(五色幕)をモチーフとした作品もこの機会に展示します。

グループ展参加のお知らせ

noise 8
oil, beeswax on canvas, panel
667×667mm
2008

8月17日より伊勢丹アートギャラリーでCADANが企画するグループ展“Recent Discovery”参加します。
10年以上前の未発表作品で、トンボとヘリコプターを描いたシリーズとなります。

“Recent Discovery” キュレーション:CADAN (日本現代美術商協会)

2022年8月17日-30日[最終日午後6時終了]
伊勢丹新宿店 本館6階 アートギャラリー

企画者ステイトメント:現在進行中である現代美術の歴史は、発掘の連続で成り立ち、そして歴史がまた次世代へ影響を及ぼし、新しい時代が築き上げられていきます。「Recent Discovery」というタイトルには、展覧会に訪れる方に何かを見つけて欲しい、現在進行形の現代美術史の中で何かを刻もうとしているアーティストを知って欲しいという想いが込められています。若き新進のアーティストから、近年再評価が高まったアーティスト、大御所アーティストのあまり知られていない作品まで、あなたにとっての「Recent Discovery」、私たちにとっての「Recent Discovery」をご紹介いたします。

■Exhibition Gallery:Artist
青田 真也(青山 l 目黒)
尾竹 隆一郎(HAGIWARA PROJECTS)
山本 糾(ANOMALY)
鷲津 民子(Gallery OUT of PLACE)
大谷 透(XYZ Collective)
伊藤 慶二(小山登美夫ギャラリー)
長谷川 繁(Satoko Oe Contemporary)
水上 愛美(4649)
西川 茂(タグチファインアート)
フランシス 真悟(MISA SHIN GALLERY)
飯田 ジェニファー 桃子(タリオンギャラリー)
C&K (MISAKO & ROSEN)
タムラサトル(TEZUKAYAMA GALLERY)
森本 絵利(ギャラリーヤマキファインアート)
齋木 克裕(Sprout Curation)
増田 佳江(rin art association)
ラファエル・ローゼンダール(Takuro Someya Contemporary Art)

アート大阪2022参加のお知らせ

Sealed House 146 – Kiyomizu 3- , 2022
oil, graphite, metal powder on canvas, panel
910×910

アート大阪2022にタグチファインアート(Galleries Section ブース No. C-26)より参加します。20回目となる本フェアでは今年から従来通りのブース型の[Galleries Section]と大型作品、インスタレーション、パフォーマンスに特化した[Expanded Section]の二会場にて行われます。

昨年同様、中之島の中央公会堂の会場(Galleries Section)にて覆われた寺社仏閣を描いたシリーズを出展する予定です。

以下開催概要となります。

記念すべき第20回目となる現代美術のアートフェア「ART OSAKA 2022」を7月6日(水)~11日(月)の日程で開催致します。「ART OSAKA」は国内の現在進行形のアートフェアの中で最も長い歴史を持ち、若手から中堅アーティストの動向が見られる場として親しまれてきました。今年は、昨年に引き続き、大阪を代表する文化エリアにある大阪市中央公会堂(国指定重要文化財)と、新たな会場として、アーティストのアトリエなどが集まる北加賀屋エリアにある名村造船所跡地-クリエイティブセンター大阪(近代化産業遺産)の2会場にて開催いたします。大阪中之島美術館がオープンし注目を集める文化エリアの中之島と自由で包容力のある北加賀屋をアートで繋げ、大阪の街ごと楽しめる「ART OSAKA 2022」を是非お楽しみ下さい。

アート大阪2022 https://www.artosaka.jp/2022/jp/

[Galleries Section]
日時 7月8日(金)~10日(日)
プレビュー 8日(金)13:00ー20:00 *招待者、プレス関係者のみ
一般公開  9日(土)11:00ー20:00
      10日(日)11:00ー17:00

会場 大阪市中央公会堂3階(中集会室/小集会室/特別室)
   〒530-0005 大阪市北区中之島1丁目1番27号
   https://osaka-chuokokaido.jp

[Expanded Section]
日時 7月6日(水)~11日(日)
一般公開  6日(水)・7日(木)13:00ー20:00
      8日(金)~10日(日)11:00ー20:00
      11日(月)11:00ー17:00
会場    クリエイティブセンター大阪(名村造船所大阪工場跡地)
      〒559-0011 大阪市住之江区北加賀屋4-1-55
      https://www.namura.cc
入場料   :2会場(大阪市中央公会堂、クリエイティブセンター大阪)チケット   ¥2,500
      :Expanded(クリエイティブセンター大阪会場) ¥1,000

チケット予約はこちらのサイトから https://www.artosaka.jp/2022/jp/ticket/

※上記は税込価格です。
※37.5度以上の発熱や体調が優れない場合は、来場をご遠慮下さい。
※入場にはマスクの着用が必要です。
[Galleriesに関して]
※入場数の制限をさせて頂くため、事前予約が必要です。
※小学生以下は無料です。但し必ず保護者同伴下さい。
[Expandedに関して]
※日時指定は不要ですが、オンラインチケットをご購入のうえご来場ください。
※Expandedのみの入場において高校生以下は無料です。但し学生証の提示が必要です。

タグチファインアート出展予定作家
レギーネ・シューマン
西川茂

個展のお知らせ

Gap – Sealed House 2
oil, graphite on canvas, panel
1532×1295mm
2022

6月4日(土)から7月30日(土)まで個展を東京のタグチファインアートにて下記の通り開催します。今展示におきまして、新たな試みとなります「Layer」と「Gap」のシリーズを発表します。是非お立ち寄りください。

西川茂 個展 【Under Construction or Destruction:Layer and Gap】 
会期     :6月4日(土)〜7月30日(土)
開廊時間   :13:00 – 19:00(火ー土曜日)
休廊日    :日曜・月曜・祝日

タグチファインアートhttp://www.taguchifineart.com
〒103 – 0023 東京都中央区日本橋本町2-6-13 山三ビルB1F 
tel   : 03-5652-3660

under construction or destruction ; Layer and Gap
ここ数年に渡り、建築中或いは解体中(改装中)の仮囲いで覆われた建物や構造物をモチーフとして、その建物を覆うシートをキャンバスに見立て油彩による筆触を生かした抽象表現による作品を制作してきました。
現代の日本において、郊外には新興住宅地が広がり続け、都市部には高層ビルが伸び続けています。
新たな建物が建つことにより、かつてそこにあった建物や場所は忘れられ、そこに広がる風景は刻々と変化を続けていきます。こうして水平にも垂直にも広がり続ける現代はどれほどの拡張を続けていくのでしょうか。
そんな中、現在暮らしている奈良にはそこかしこに過去の歴史を語る建造物や遺跡があり、その上に人々の暮らしが発展してきた様があります。今見えている地表を現代とすれば、寺社仏閣や遺跡のように何百年と現代にあり続ける建造物もあれば、何メートルか、あるいは何十センチという距離に埋もれる、何百年前という過去があります。
ローマの街は文字通り街の上に街が重なっており、地下にはそのまま中世の街なみが残っていると聞きます。
そしてもっと大きく見ると地層として地球の歴史は積み重なり、記憶されています。
前述した建物の忘却、風景の変容を、これまではその刹那として仮囲いに表現していたが、日々の営みから見えてくるこうした時の重なりや、これまでも今後も続く変化をその永劫の流れとして表現できないかと考えています。
誕生した生命が幾許かの時を得て死を迎えるように、かつても、これからも建設された建物はいずれ解体される。
そして建設(解体)の間、建物を覆うシートはかつての場所の忘却と、新たに生まれる記憶の狭間を意味することになる。
人々が何を捨て、何を忘れ、何を見て、これから何を求めていくのか。
描かれた仮囲いのその向こうには、変わりゆく風景の移ろい、世情の変容があり、今が更新され未来が続いていく。

2022年5月 西川茂