Shigeru Nishikawa

Copyright(c) Shigeru Nishikawa

Sealed House 121-New National Stadium 2- 970×1940mm oil, graphite, metal powder on canvas, panel 2020

個展のお知らせ

4月6日(土)からタグチファインアートにて個展「under construction or destruction : modern city」を開催しますのでご案内します。

Light Field 2
oil, graphite on canvas, panel
1500×1500mm , 2011~2024
photo by Tadashi Hayashi

under construction or destruction : modern city

会場:タグチファインアート
会期:4月6日(土)〜5月18日(土)  13:00~19:00 
*初日6日(土)17時からレセプションパーティーがあります。
休廊日:日・月・祝日

ここ数年に渡り、建築中或いは解体中(改修中)の仮囲いで覆われた建物や構造物をモチーフとして、その建物を覆うシートをキャンバスに見立て油彩による筆触を生かした抽象表現による作品を制作してきました。
現代の日本において、郊外には新興住宅地が広がり続け、都市部には高層ビルが伸び続けています。
新たな建物が建つことにより、かつてそこにあった建物や場所は忘れられ、そこに広がる風景は刻々と変化を続けていきます。こうして水平にも垂直にも広がり続ける現代の都市はどれほどの拡張を続けていくのでしょうか。
様々な技術がアップデートされ洗練されていく中で、こうした都市の拡張は高度経済成長期からさして変わっていないように思います。
ところでcontemporaryとの比較でmodernには現代以前の近代というイメージが強いですが、辞書によると近代だけではなく、現代のという意味を持ちます。にも関わらずモダンと言う時には、意味と現在の認識のズレを感じてしまいます。このズレを現代の洗練されアップデートされていく技術と、変わらない都市構造とのギャップに重ね合わせて、展覧会名を『modern city』と名付けました。郊外の田園風景に蔓延るメガソーラーなどは、そうした技術と変わらない都市構造が引き起こしたアナクロニズムな風景の一つだと思います。
今回の個展『modern city』を通して現代の都市のあり方に迫っていければと考えております。