友人の父が釣って調理した稚鮎の甘露煮を戴く。
裏に住む家主さんの家の木にたわわになったサクランボを収穫し、戴く。
転居した友人の家の庭になっている蕗をとり、戴く。
美味しい。
庭の草引きを行い、切り株の根を抜き、土を耕し、本格的に菜園(とても小さい)の準備をする。
スタジオを整理していると何年か前の紙の作品が出てきた。
exercise for spaceと題したそれらは、広大なアメリカの空間を捉えようとした試みであり、僕にとって正しく地道で大切なトレーニングのような物。
今も瑞々しく、目に映る。
こうした些細でささやかな始まりの仕事も出来る限り残していこうと思う。
そして新たに始めていこうとも思う。
畑の土を作り、油彩の下地を作る。
地味だけど大切な仕事。
これからやって来る暑い夏を超えて、秋へと向かう。