一年前、手元に鈴木成一デザイン室により装丁された小佐野弾さんの小説「車軸」が手元に届いた。
自分の作品がこうして本の表紙として採用されるとは想像だにしておらず、その年の3月のアートフェア東京での出会いからトントン拍子で話が進んで行った。
色の交わり、支える軸。小説の内容とも確かに自分の作品がリンクしていることが嬉しかった。
また、この年の末には同じフェアにて出合った佐藤拓さんの企画となる展示を、H Beauty & Youthにて行うことが出来た。
ギャラリー以外でこうして展示するとは思いもよらなかったが、とても良い展示に仕上げることが出来た。
この二つの出来事は昨年のハイライトと言えるかもしれない。
今年のフェアはこの状況で中止となってしまった。
発表の機会がなくなることはやはり心苦しいことであるが、こうした出会いの場がなくなることが悲しかった。
これからもこうした不測の自体は起こることもあるかもしれない。
けれども、これからも作品を作り続けることで、人との出会いを重ね、新しい扉を開いていきたい。