Shigeru Nishikawa

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Sealed House 121-New National Stadium 2- 970×1940mm oil, graphite, metal powder on canvas, panel 2020

ニュータウン

「Sealed House 130-new town-」oil, metal powder on canvas, panel 970×1940mm 2020

ニュータウン

この土地に引っ越してきて、多くの遠足と呼べるような散歩を繰り返してきた。

郊外には広大な土地が、区画整理されて広がり続けている。

かつてそこにどんな風景が広がっていたのか、何がなくなったのかも分からない更地。

次にそこを訪れた時には、道路が走り、多くのシートで覆われた建物が立ち始めている。

そうして一つの街が出来上がっていく。

新しい街。

その向こうにかつての森は必要ないのだろうか。

映画「人生フルーツ」を思い出す。

「かつて日本住宅公団のエースだった修一さんは、阿佐ヶ谷住宅や多摩平団地などの都市計画に携わってきました。1960年代、風の通り道となる雑木林を残し、自然との共生を目指したニュータウンを計画。けれど、経済優先の時代はそれを許さず、完成したのは理想とはほど遠い無機質な大規模団地。修一さんは、それまでの仕事から距離を置き、自ら手がけたニュータウンに土地を買い、家を建て、雑木林を育てはじめました・・・(人生フルーツ公式サイトより)」

仮囲いの街。

これから僕たちは何を捨て、何を忘れ、何を見て、何を求めていくのか。

津端修一さんと話してみたかった。