先日、作品の搬送のため、運送業者の所にレンタカーで作品を運んでいた時の事。
道すがらの川沿いにキジの雌雄がいた。
興奮して眺めている(キジを見ると昔から興奮する。弓矢を自作していた小学生の頃の憧れの標的だった。)とその後も計10匹を超えるキジが河原の茂みに姿を見せている。
「今日はなんて日だ」と、明け方の激しい雨が止み、晴れ間を覗かせ始める空を見ながら街中に車を走らせると、今度はこれでもかと柴犬を見かけ再びテンションが上がる(柴犬飼いたい)。その数、1、2、3、4、5連続。
まだ小雨が降ったりする中、主人の都合などそっちのけで歩く姿が柴犬らしくたまらない(この空模様では柴犬以外は出会わなかった)。
そういえば小学生の頃、散髪屋さんが柴犬(コータロー)を飼っていたので、散髪の後で友達とよく散歩に連れて行った。(ちゃんとおじちゃんに伝えてから)
直ぐ前の砂浜に連れて行き、リードを離す。
誰が最初に捕まえるか、コータローとの真剣勝負。コータローめがけダイビング。砂まみれ。
散髪屋のおじちゃんはまさかそんな事して遊んでいるとは知らなかっただろうな・・・。いや、でもコータローもめっちゃ楽しんでいたはず。
地元の神社を詣でると、そのまま裏山を抜けてぐるっと散歩をして帰るのだが、その裏山は僕の中のキジスポットだ。
キジを見るということは僕の中では、吉兆と捉えていてそれだけで良い年になると感じている。
同じく、大台ヶ原を抜ける際に出会う事があるカモシカも吉兆。
だから何だという話だが、この不穏な空気がなんとなく漂う中、関係なくキジが群れ、柴犬が歩く。
キジ、犬・・・あれ、猿でコンプリートだな。
気持ちの良い日だった。