昨日、東京での個展「under construction or destruction 2020 Tokyo」@Gallery OUT of PLACE Tokio(3331 Arts Chiyoda 内)http://www.outofplace.jp が始まった。
このような状況下で個展を迎えるとは思いもよらなかったが、そのおかげで個展を開催する事が当たり前でない事や、伝える事の難しさと大切さを改めて痛感している。
作品の設置、個展の初日に立ち会えなかったのは初めてだったが、様々な方から感想や励ましの言葉が届き、また、思いがけない出会いもあり、在廊出来なかったにも関わらずとても感慨深い初日となった。
そして何より、展示や初日をギャラリーに安心して託せる事がとてもありがたい。
今後、無事に最終日までオープン出来るのかも正直わからないが、出来るだけ多くの方に今回の個展の空気を感じてもらいたい。
この展示は2020年東京オリンピックの直前に開催するために、ギャラリーと共に2,3年前から準備をしてきた。
個展に寄せたテキストにも書いたが、メイン作品のモチーフである隈研吾設計による建設途上の新国立競技場は、ザハ・ハディドの案が白紙となった上に立っており、シリーズ「Sealed House」の最たるモチーフであるからだ。
国立競技場以外にも、シートで覆われた自由の女神、宮島の大鳥居、ニュータウンなどの新しい試みも、まさにこの閉塞した状況とリンクする事となった。
オリンピックも来年に延期となるこの不安定な状況の中で、今回の展示が開催できたことが僕にとって意義深いことのように思う。